趣味のピジョンスポーツ 第13回「レース鳩飼育は、リアルな〝たまごっち〟!?」小沼朱里さん(賛助会員)

鳩レースを行う愛鳩家は中高年の男性が中心ですが、中には女性や若い方々、またご高齢の方、家族で楽しんでいらっしゃる方々もいらっしゃいます。このカテゴリは、鳩レースを楽しむ「ヤング&ウーマン」、「シルバー&ファミリー」の皆さんに、レース鳩の魅力について伺っていきます。今回ご紹介するのは、福島県にお住いの小沼朱里さん(19歳)。中学生の時、自宅に迷い込んだレース鳩がきっかけで、この世界の飛び込んだ彼女。賛助会員として委託レースを楽しみ、高校3年生の時には当協会の全国タイトル「文部科学大臣賞」も獲得しています。現在、大学生である小沼さんのピジョンライフとは…。

一般社団法人日本鳩レース協会が、昭和63年に制定したタイトル「文部科学大臣賞」は、小学生から大学生までの青少年を対象とした賞で、連合会もしくは当協会の国際委託鳩舎の短距離レースで、好成績を収めた学生・生徒に授与されます。
18年度に同賞を受賞したのが、福島県にお住いの小沼朱里さん(19歳)。現在、鳩歴4年目、レース歴3年目ですが、レース歴2年目の高校3年の時に「八郷オータムカップ200K」で49位に入賞し、同賞を獲得しました。
さて小沼さんが鳩飼育を始めたのは、中学3年生の時。自宅の庭に迷い込んだ1羽のレース鳩が鳩レースを始めるきっかけだったそうです。
「ある日、怪我をした鳩が自宅の庭にうずくまっているのを見つけたんです。足を見ると脚環が…。可哀そうに思って、1週間ほどお世話をしたのですが、その時、『鳩ってかわいいな』と思い、自分だけの鳩を育ててみたいと考えるようになりました」(小沼さん)。
そこで「鳩を飼いたい」とお父さんに話したところ、「まず近所で鳩を飼っている人に相談しなさい」と勧められました。すると、その方は飼育方法を教えてくれた上、数羽のレース鳩も譲ってくれたそうです。さらにお父さんからのアドバイスは「レース鳩を飼うならその道の一流の人からアドバイスをもらいなさい」とのこと。そこでインターネットで検索すると、千葉県内に在住している北野雅雄さん(北総連合会)のブログを見つけました。北野さんと言えば、07年に「日本優秀鳩舎賞全国2位」を獲得した強豪。教えを請うには申し分ありません。早速、電話をしてみたところ、北野さんから快諾をいただき、友人として家族ぐるみの交流が始まりました。
鳩を飼い始めた当初は小屋もなく、猫用のゲージで飼育していた小沼さん。北野さんの助言で、ホームセンターで材料を買い集め、家族や友人の協力の下、2週間で0.4坪の鳩舎を作り上げました。
「いざ飼育してみると、可愛いだけでは育てられないことを実感。掃除や給餌を怠るとすぐに病気になってしまう。まるでリアルな〝たまごっち〟のようでした。ただゲームと違い、生き物にはリセットできない厳しさと責任があると学びました。また初めの頃の作出では、北野さんから『(ヒナの体格が)大きすぎる』と忠告されました。実は、ヒナが懐いてくれるのが嬉しくて、欲しがるだけエサを与えてしまっていたんです」(小沼さん)

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その後、当協会の国際委託鳩舎での委託レースや北野さんに鳩を飛ばしてもらい、レースを楽しみ続けている小沼さん。今年、八郷サクセス200K第10位入賞と委託レースで初のベストテン入りも果たしています。最後に、今後の目標を聞くと…。
「レースで頑張っている自分の鳩達は愛おしくもあり、尊敬も感じます。目標は関東三大長距離レースに参加して、無事に帰還させること。今では鳩は家族と同じなので、これからも愛情を注いで育てていきます!」
19歳、女子大生のピジョンライフは、夢と希望にあふれているようですね。

18年度 総合表彰式にて文部科学大臣賞の賞杯を掲げる小沼さん。

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