連合会便り 玄海連合会(西九州地区連盟)

(イラスト/わたなべ ふみ)
日本鳩レース協会は、連合会員と賛助会員の2種類の会員で構成されています。個人で種鳩を飼育し、国際委託鳩舎に選手鳩のヒナを預けて委託レースを行う賛助会員に対して、連合会員は各連合会に所属し、種鳩及び選手鳩を飼育・調教しており、国際委託鳩舎での委託レースはもちろん、自らの鳩舎で各団体が主催する鳩レースに参加できます。連合会は、レース鳩の飼育者、またはレース鳩の関心を持つ方々が組織する25名以上の団体で、年の作出羽数が500羽以上あることが条件。連合会は全国各地にあり、現在は約1万人の会員数が、レース鳩の飼育・調教とレースを楽しんでいます。当協会では随時、連合会員、賛助会員の入会を募集しております。

《連合会の構成》

平成23年に発足。最大連合会員数は29名。

《地形・帰還コースの特色》

レースの放鳩地は日本海を北上し、新潟県村上や山形県酒田からの1000Kレースが最終となります。このレースは80年代までは4割前後の帰還率でしたが、猛禽類の被害んぼ影響で、近年は1割に満たない率となっています。原因としては、地球温暖化の影響で猛禽類が、南下せずに国内で越冬していることが考えられます。

また、秋レースでは、北風の影響で高帰還率に恵まれますが、春レースは短距離は好調なものの、Rg500Kレース以降は南風に代わるので、帰還率の低下に悩んでいます。

《強豪と飛び筋》

当連合会は設立8年間で、Rg500K3回、地区N700K2回の総合優勝を獲得。より一層の努力を誓っています。

地元の飛び筋としては、ファンブリアーナ系と欧州から輸入された優秀鳩を基礎に、大森正博氏が作られたラインが、福岡連合会時代も含め、総合優勝を多数輩出しています。当連合会ではスピード系が9割となっており、そのうち5割がヤンセン系。強豪としては、倉光 攻鳩舎、吉武修一鳩舎、吉田 武鳩舎が挙げられます。

《歴史と特徴》

当連合会の母体である福岡連合会時代からのモットー「和」を継承しながら、全員が頑張っています。地区Nでの記録さえ難しい中、参加9鳩舎中5鳩舎が新人という状況で全鳩舎から記録鳩が誕生したのは、喜ばしい出来事でした。

設立以来、各会員から提供された賞品をレースの上位入賞者に授与しています。特に喜ばれるのは、農家の会員から提供される「お米」です。また、30頁から50頁の連合会会報を秋季・春季レース後に毎回、作成しています。

《地元のお国自慢》

当地・福岡の三大名物といえば、「辛子明太子」、「水炊き」、「博多ラーメン」(注1)。名所としては、学問の神様を祀る「太宰府天満宮」(注2)が有名です。

 

注1=「辛子明太子」は、スケトウダラの卵巣(たらこ)を唐辛子などで漬け込んだもの。起源は、福岡の老舗「ふくや」の川原俊夫が若いころに釜山で食べた明卵漬の記憶を基に漬け込み型の辛子明太子を開発したといわれています。 「水炊き」は、鶏肉、野菜などの食材を煮込んで調理する日本の鍋料理。九州と関西に起源を持ち、歴史や調理法はそれぞれ異なります。福岡を中心とする九州では鶏肉を主材とし、野菜はキャベツを使います。骨付きの鶏や鶏ガラを長時間煮込むため白濁したスープになっています。 「博多ラーメン」は、主に福岡県福岡市で作られる、豚骨スープとストレートの細麺をベースにした日本のラーメン。味付けや色合いは店によって千差万別。基本的には、豚骨主体の乳白色のスープと極細麺が特徴で、麺の硬さを注文する点や替え玉も当ラーメンの特色になっています。
注2=「太宰府天満宮」は、福岡県太宰府市宰府にある神社。菅原道真(菅原道真公、菅公)を祭神として祀る天満宮の一つで、初詣の際には九州はもとより日本全国から毎年200万人以上[1]、年間にすると850万人以上の参詣者が訪れます。現在、京都の北野天満宮とともに全国天満宮の総本社とされ、また、学問の神様・菅公の霊廟として篤く信仰されています。

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