連合会便り 角田連合会(宮城地区連盟)

(イラスト/わたなべ ふみ)
日本鳩レース協会は、連合会員と賛助会員の2種類の会員で構成されています。個人で種鳩を飼育し、国際委託鳩舎に選手鳩のヒナを預けて委託レースを行う賛助会員に対して、連合会員は各連合会に所属し、種鳩及び選手鳩を飼育・調教しており、国際委託鳩舎での委託レースはもちろん、自らの鳩舎で各団体が主催する鳩レースに参加できます。連合会は、レース鳩の飼育者、またはレース鳩の関心を持つ方々が組織する25名以上の団体で、年の作出羽数が500羽以上あることが条件。連合会は全国各地にあり、現在は約1万人の会員数が、レース鳩の飼育・調教とレースを楽しんでいます。当協会では随時、連合会員、賛助会員の入会を募集しております。

《連合会の構成》

発足年は平成元年。最大連合会員数は平成5年当時で42名。

「創立30周年記念式典」

《地形・帰還コースの特色》

当連合会は、宮城県角田市を中心に鳩舎を構えている会員で構成されています。地域には山間部となるため、猛禽類の被害が多く、平均して作出数の3、4割が減ってしまいます。
コースは西コースを実施しており、帰還は山側のコース(自動車道)と海岸沿いのコースの2通りに分かれます。山側は早朝の濃霧が発生すると帰還が悪い時もありますが、
このコースでなければ総合レースで勝つことはできません。

《強豪と飛び筋》

当連合会に強豪鳩舎はいませんが、総合優勝は記憶しているだけでも30回以上獲得していますが、ほとんどが地区Nまでとなっており、GP以降の長距離ではCHで一度だけだったと思います。当連合会は中距離までが強く、17年・18年の秋Rgでは連覇も果たしています。
飛び筋としては、まずアダムス系。距離に関係なく入賞します。その他、ニュー一文字系、高塚系を使用している鳩舎も多いです。

《歴史と特徴》

当連合会は、平成元年に宮城第一連合会より円満に分離独立。昨年、創立30周年を迎え、盛大な記念式典を開催しました。

《地元のお国自慢》

当地は「ロケットの町」として有名で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究施設である「角田宇宙センター」(注1)があります。その他、「阿武隈川」(注2)や「梅干の里角田」も有名です。

 

注1=「角田宇宙センター(KSPC)」は、宮城県角田市にある「独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」の研究施設。宇宙推進系の研究開発を主な業務としています。1965年に発足した「科学技術庁航空宇宙技術研究所(NAL)」の角田支所と1978年に発足した「宇宙開発事業団(NASDA)」の角田ロケット開発室が前身。角田支所では日本のロケットエンジンの水準を引き上げるためのエンジンの基盤技術研究を中心とし、角田ロケット開発室ではその成果を活用した実機エンジンの開発試験が行われていました。当施設でこれまでに開発された液体ロケットエンジンには、LE-5とその改良型LE-5A/LE-5B、およびLE-7とその改良型LE-7Aなどがある。
注2=「阿武隈川」は、福島県および宮城県を流れる阿武隈川水系の本流で、一級河川。水系としての流路延長239kmは、東北地方で北上川に次ぐ長さです。古くは大隈川と呼ばれており、過去には洪水被害もありましたが、勾配が緩やかで穏やかな川の印象があり、両岸を豊かな森が包む中、川を下る「ライン舟下り」が人気です。

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