連合会便り「京都連合会」(ニュー近畿地区連盟)
《連合会の構成》
発足年は昭和47年。最大連合会員数は、発足当時で220名。現在の会員数は25名。当連合会は、当時の京洛連合会(黒田 実会長)、東山連合会(並河 靖会長)、山城連合会(堀場鈰郎会長)の3連合会が会員数減少のため、合併して誕生しました。協会の常任理事も務められたことがある初代会長の黒田 実氏を中心に、連合会を発展させてきました。
熊谷鳩舎の祝勝会にて
《地形・帰還コースの特色》
当連合会は、京都府京都市内の北部に鳩舎を構える会員で形成されています。コースは北コースを実施。帰還は北西の方角からですが、京都地区は南部方面を除く三方を山で囲まれた盆地となっているため、最後に山を越さなければならず、東部・南部地域が有利となり、北部地域は短距離で全く勝てません。また長距離では、日本海沿いの各レースの放鳩地から帰還地までの直線コースを引くと、日本列島の形から、毎回違うコースを取らねばなりません。例えば北海道稚内市が放鳩地の場合、帰還地まで直線を引くと、新潟県佐渡島のさらに西方の日本海を飛翔することになります。レーサー達は毎回、違ったコースを取らねばならず、帰還が非常に厳しい地域だと考えています。これは、日本鳩界の重鎮でいらした故・並河 靖先生も口癖のようにおっしゃっていました。
《強豪と飛び筋》
現在、当連合会の会員は小規模鳩舎ばかりですが、昨春に連盟のグランプリと桜花賞で、熊谷英治鳩舎が総合優勝を獲得しています。集合写真は、その時の祝勝会の模様です。また飛び筋としては、故・並河先生の教えもあり、世界に視野を広げ、旬の活躍鳩を導入して楽しんでいます。また、並河先生が晩年に導入された名血統のラインも、会員達が受け継いで飼育しています。ちなみに熊谷鳩舎の桜花賞優勝鳩は、日本鳩レース協会作の直仔で、並河先生のコールデハイデ系の孫鳩です。
17年ニュー近畿連盟GP総合優勝鳩
17年ニュー近畿連盟桜花賞総合優勝鳩
《地元のお国自慢》
当地は古都・京都であるため、お国自慢には事欠きません。例えば、並河先生の自宅前の「平安神宮」(注1)や「金閣寺」(注2)、西には「龍安寺」、「苔寺」、「嵐山」、東には「清水寺」(注3)、「祇園」といった具合に、世界的にも有名な名所が目白押しです。