趣味のピジョンスポーツ 第11回「異国で鳩レースに魅せられた男」

連合会の先輩である柴山道明さん(左)と。
鳩レースを行う愛鳩家は中高年の男性が中心ですが、中には女性や若い方々、またご高齢の方、家族で楽しんでいらっしゃる方々もいらっしゃいます。このカテゴリは、鳩レースを楽しむ「ヤング&ウーマン」、「シルバー&ファミリー」の皆さんに、レース鳩の魅力について伺っていきます。 今回ご紹介するのは、東京都にお住いのニロー・シャンさん(39才)。スリランカ出身のニローさんは、21歳の時に両親の仕事の関係で来日。その後、ご自身も日本で仕事をする傍ら、鳩飼育に精を出していらっしゃいます。果たしてニローさんは、異国の地であるこの日本で、どのようにして鳩レースに関わるようになったのでしょうか…。

「元々、動物が好きなのですが、その中でも一番鳩が好きですね」。こう語るのは、東京北部連合会に所属するニロー・シヤン鳩舎。ニローさんはスリランカ出身で、21歳の時に父親の仕事の手伝いで、初めて日本の地を踏みました。現在は重機関係の会社を経営しながら、鳩飼育を行っています。

ニローさんと鳩との出逢いは、スリランカにいた少年期に遡ります。12歳の頃から鳩を飼っていたそうですが、同国には鳩レースという競技が無かったといいます。

「レースの代わりに、垂直飛行高度や上空での滞在時間を争う競技(ホッホフリーガー)がありました。世界記録は確か、滞空時間が26時間程度だったと思います。当時、私は滞空時間が長い血統である英国の『ティップラ系』や『パキスタン系』の鳩を飼っていましたね。スリランカでは、国内に愛好会のような組織があって、競技人口は2千人くらい。17才の頃まで続けていましたが、来日前に愛鳩達を手放してしまったんです」(ニローさん)。

ニローさんは来日後、31歳の時に日本で知り合ったウズベキスタン人である奥様と結婚。仕事に忙しい日々を送っていましたが、やはり鳩への愛が忘れられません。そこでまず、鑑賞鳩を2羽飼い、さらにインターネットで鳩を購入しようと探している内、当協会のサイトに出会います。ここで初めて、日本では鳩レースが行われていることを知り「自分も鳩レースに挑戦してみたい」と考えるようになりました。

思い立ったら行動が早いニローさんは、いきなり茨城県にある当協会運営の八郷国際委託鳩舎へ見学に向かいます。鳩好きのため、たくさんの鳩が見られることに興味を持ったのでしょうね。そこで鳩舎を案内してくれたスタッフに協会への入会を勧められ、17年に自宅近くの東京東地区連盟の東京北部連合会へ入会。その後、ご近所にお住いで同じ連合会の仲間である柴山道明さんに協力を仰ぎ、自宅の一角に鳩舎を建設しました。

実は、この取材を行ったのは2017年11月。入会したばかりだったため、レースはもちろん選手鳩の作出もできていませんでした。2018年になり、自身で購入した鳩や連合会の先輩方から譲ってもらった地元の飛び筋を掛け合わせ40羽を作出し、秋の100Kレースに20羽が参加。300Kまでに7羽が残っていたそうですが、残念ながらRg400Kで全て落ちて(失踪)しまいました。

初レースを終えたニローさんは、「グリズル系の綺麗な鳩が好きで、購入した種鳩の羽色もグリズル。とにかく、全てが初めての経験なので大変でした。特に、馴致ではヒナ鳩を鳩舎に呼び込むのにひと苦労。また自分で訓練へ連れて行った鳩が、先に鳩舎に帰っていることに感動して、やはり鳩は頭が良いなと感じましたね。今年、初めてレースに参加しましたが、春レースまで残すことができなかったので、今は春レースへの参加が第一の目標です」。

来年も40羽を作出する予定だと語るニローさん。異国の地での初めての鳩レース、まだまだ挑戦は続きます!

柴山さんの協力の下、自宅に建設した種鳩&選手鳩鳩舎
柴山さんの協力の下、自宅に建設した種鳩&選手鳩鳩舎
奥様のファランギースさんと。美人です!

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