連合会便り 霞ヶ浦連合会(茨城地区連盟)

(イラスト/わたなべ ふみ)
日本鳩レース協会は、連合会員と賛助会員の2種類の会員で構成されています。個人で種鳩を飼育し、国際委託鳩舎に選手鳩のヒナを預けて委託レースを行う賛助会員に対して、連合会員は各連合会に所属し、種鳩及び選手鳩を飼育・調教しており、国際委託鳩舎での委託レースはもちろん、自らの鳩舎で各団体が主催する鳩レースに参加できます。連合会は、レース鳩の飼育者、またはレース鳩の関心を持つ方々が組織する25名以上の団体で、年の作出羽数が500羽以上あることが条件。連合会は全国各地にあり、現在は約1万人の会員数が、レース鳩の飼育・調教とレースを楽しんでいます。当協会では随時、連合会員、賛助会員の入会を募集しております。

関東3大長距離レースで上位を目指す!

《連合会の構成》

発足年は平成30年。当連合会は茨城県土浦市、石岡市、竜ケ崎市、牛久市、つくば市、稲敷市、阿見町の61町の会員で構成されており、現在の会員数は35名です(写真1)。年間の脚環数が2700個。秋のスタート羽数は約1000羽となっています。

《地形・帰還コースの特色》

当地は筑波山と霞ヶ浦に挟まれた常磐線沿線にあり、長距離レースなどで他の関東地域と戦うには絶好の場所です。連盟内では西南部に位置し、北に八溝山、久慈山地、多賀山地や筑波山といった山々が連なります。帰還コースは山岳部を避けて海岸線を通ると予測され、参加羽数が多い他の地域に引っ張られるため、どうしてもハンディが出ることは否めません(※図を参照)。しかしながら、訓練と会員の団結力でカバーしながら、上位入賞を目座しています。

《強豪と飛び筋》

参加羽数に差があるとも、負けちゃいられない!

設立3年の当会のレース成績は、19年地区N600Kで飯田 武鳩舎が連盟6位、栗原明則鳩舎が連盟9位に入賞。また同年の関東3大長距離レースの一つ、ジャパンカップ900Kで相川志乃夫鳩舎が総合9位に入賞しました。

《歴史と特徴》

当連合会は、設立3年目のフレッシュな連合会。会員のための集合場所として、栗原明則会長が所有する敷地の一角に約24坪の鳩会館を建設しています(写真2)。内部には、レース日程や各レースの序列発表、連絡事項などを記載できる大きな掲示板を備えています。また、レースで優秀な成績を収めた会員を讃えるため、表彰台も設置(写真3)。この場所は栗原氏から無償で提供されており、いつ訪れても会員がくつろげる場所となっています。

写真2
写真3

《地元のお国自慢》

当地の土浦市は、首都・東京から約60キロ圏内、茨城空港から約40キロの場所に位置し、県南の中核都市として発展してきました。現在の人口は約138千人。気候は年間を通して温暖であり、豊かな自然環境に恵まれています

名所としては、連合会名にもなっている、琵琶湖についで日本第2位の湖面積を誇る「霞ヶ浦」(注1)があります。

主なイベントとしては、春に毎年2万人が参加する「霞ヶ浦マラソン大会」、秋に「土浦全国花火競技大会」(注2)、「カレーフェスティバル」などが盛大に開催されます。

注1=「霞ヶ浦(かすみがうら)」は茨城県南東部に広がる、琵琶湖についで日本で2番目に大きい湖。西浦・北浦・外浪逆浦・北利根川・鰐川・常陸川の各水域の総体で、一部の水域は千葉県北東部にも跨がっています。河川法ではこの範囲を「常陸利根川」という利根川の支川としています。写真右は稲敷市から望む筑波山。
注2=「土浦全国花火競技大会」は、茨城県土浦市で開催される花火競技大会。大正14年から続く歴史ある大会で、日本三大花火大会、また日本三大競技花火大会の一つに挙げられます。毎年10月の第1土曜日に開催されており、秋季に定期開催される数少ない花火大会の1つです。大会は、スターマイン(速射連発花火)の部、10号玉の部、創造花火の部の3部門で競われ、全国から一流の花火師が集まり、作品を競います。日本三大花火大会では唯一の都市圏での開催となるため、毎年約80万人もの見物客が訪れています。

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