連合会便り 伊万里連合会(西九州地区連盟)

(イラスト/わたなべ ふみ)
日本鳩レース協会は、連合会員と賛助会員の2種類の会員で構成されています。個人で種鳩を飼育し、国際委託鳩舎に選手鳩のヒナを預けて委託レースを行う賛助会員に対して、連合会員は各連合会に所属し、種鳩及び選手鳩を飼育・調教しており、国際委託鳩舎での委託レースはもちろん、自らの鳩舎で各団体が主催する鳩レースに参加できます。連合会は、レース鳩の飼育者、またはレース鳩の関心を持つ方々が組織する25名以上の団体で、年の作出羽数が500羽以上あることが条件。連合会は全国各地にあり、現在は約1万人の会員数が、レース鳩の飼育・調教とレースを楽しんでいます。当協会では随時、連合会員、賛助会員の入会を募集しております。

《連合会の構成》

発足年は平成18年です。

《地形・帰還コースの特色》

当連合会は九州地方の西部に位置しており、唐津市、伊万里市、佐世保市に会員が点在しています。

近隣の福岡連合会にお世話になっており、日本海側を南下するコースを取っています。

レース時は、福岡市からは西よりにコースを変え、さらに70キロメートル先の伊万里市を目指して帰還しなければなりません。そのため、連盟レースで上位入賞するのは至難の業ですが、会員全員が総合優勝を目指して頑張っています。

《強豪と飛び筋》

飛び筋としては、会員各自がヨーロッパの輸入系を中心に、全国各地の系統を導入しています。

連合会の成績では、2013年、2015年には地区ナショナル800Kレースで翌日帰りの総合シングル入賞、2017年には同レース当日帰りの上位入賞、2019年には、念願の長距離であるグランプリ1000Kレースで翌日帰りのシングル入賞を果たしました。

《歴史と特徴》

帰還率向上と衛生管理の徹底がモットー。レース参加鳩には、連合会にてオイルワクチンの接種を7月と12月に行っています。また連合会の規則により、年1回以上のオイルワクチン接種をしていない鳩は、レースに参加できないことになっています。

《地元のお国自慢》

当地域は焼き物(陶磁器)の町で、「伊万里焼」(注1)や「有田焼」が名産です。お宝として知られる古伊万里は、伊万里の港から積み出され、国内外で知られるようになったといわれています。

特産品としては、「伊万里牛」(注2)、「伊万里梨」(注3)、ぶどう、唐津呼子のイカの活け作りなどがあります。伊万里市内には、伊万里牛の販売店、ステーキハウス、焼き肉店といった店舗が多数、営業しています。

 

注1=「伊万里焼」は、有田(佐賀県有田町)を中心とする肥前国で生産された磁器の総称です。日本では中世までのやきものは陶器であり、磁器は輸入品に頼っていました。日本で初めて国産磁器の製造が開始されたのは17世紀、有田においてでした。伊万里焼の文献上の初出は寛永15年(1638年)の『毛吹草』(松江重頼)。同書には「唐津今利の焼物」とあり、唐津は土もの(陶器)、今利(伊万里)は石もの(磁器)を指すと考えられています。有田、波佐見などの肥前の磁器は、近世には主な積み出し港の名から「伊万里焼」と呼ばれるようになりました。
注2=「伊万里梨」は、西日本有数の生産量と品質を誇り、7月下旬から8月中旬には「幸水」、8月下旬から9月中旬に「豊水」、9月下旬から10月中旬には「新高」が収穫されます。いずれも、みずみずしく食感、味ともに抜群です。

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