連合会便り「奥久慈連合会」(北関東地区連盟)

(イラスト/わたなべ ふみ)
日本鳩レース協会は、連合会員と賛助会員の2種類の会員で構成されています。個人で種鳩を飼育し、国際委託鳩舎に選手鳩のヒナを預けて委託レースを行う賛助会員に対して、連合会員は各連合会に所属し、種鳩及び選手鳩を飼育・調教しており、国際委託鳩舎での委託レースはもちろん、自らの鳩舎で各団体が主催する鳩レースに参加できます。連合会は、レース鳩の飼育者、またはレース鳩の関心を持つ方々が組織する25名以上の団体で、年の作出羽数が500羽以上あることが条件。連合会は全国各地にあり、現在は約1万人の会員数が、レース鳩の飼育・調教とレースを楽しんでいます。当協会では随時、連合会員、賛助会員の入会を募集しております。

《連合会の構成》

平成41年2月に発足。最大連合会員数は昭和60年頃で40名。

《地形・帰還コースの特色》

北関東連盟は北コースでレースを実施。帰還コースは、茨城県・北茨城市から茨城町まで、太平洋沿岸の縦長のコースを通ると考えられます。当連合会の会員は常陸太田市を中心に鳩舎を構えており、レーサー達はまず日立市から東海村及びひたちなか市辺りまで南下、そこから迂回して当地へ入ってくるのではないかと考えています(図1)。

当連合会は2015年に創立50年周年を迎えましたが、過去に総合優勝は5回。その内3鳩舎が、予想される帰還コースの玄関口に鳩舎を構えています。

図1

 

《強豪と飛び筋》

当連合会の強豪としては、連合会優勝を多数獲得している桧山 修鳩舎、根本保明鳩舎、黒澤 香鳩舎があげられます。

《歴史や特徴》

当連合会では季節にイベントなどを催し、家族ぐるみのお付き合いをするのが伝統ですが、ここ数年、実施できていないので風化させないようにしていきたいと考えています。

また、地元の幼稚園の運動会や地域のイベントでの放鳩協力を通じて、地域の皆さんへ鳩レースへの理解を深めて貰えるよう、努力しています。

《地元のお国自慢》

当地(常陸太田市)は茨城県北部に位置し、豊かな自然と美しく広がる水田に囲まれています。山間にはそば畑が広がり、常陸秋そば(注①)の発祥の地でもあります。当地の名所としては、「黄門さま」として有名な水戸光圀公の隠居所「西山荘」(注②)があります。名物としては、清流の久慈川(注③)でのアユ釣りも有名です。また、最近はNHK朝の連続ドラマ「ひょっこ」の舞台になっています。

注①:「常陸秋そば」は1978年(昭和53年)、茨城県ならではの蕎麦ブランドとして誕生。茨城県・常陸太田市赤土町の種を親に選抜育成法によって作られた蕎麦の品種です。
注②:「西山荘」とは水戸藩2代藩主・徳川光圀の隠居所。国の史跡及び名勝に指定されており、1690年(元禄3年)に建設され、隠居した光圀が翌年(1691年)から亡くなる(1700年)まで過ごしています。なお、有名な歴史書『大日本史』の編纂は、こちらで行われました。
注③:「久慈川」は、福島県と茨城県を流れている一級河川です。長さは527km(幹川124km,支川403km)で、国内でも有数の鮎の釣場として有名です。

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