連合会便り 川崎連合会(神奈川みなと地区連盟)

(イラスト/わたなべ ふみ)
日本鳩レース協会は、連合会員と賛助会員の2種類の会員で構成されています。個人で種鳩を飼育し、国際委託鳩舎に選手鳩のヒナを預けて委託レースを行う賛助会員に対して、連合会員は各連合会に所属し、種鳩及び選手鳩を飼育・調教しており、国際委託鳩舎での委託レースはもちろん、自らの鳩舎で各団体が主催する鳩レースに参加できます。連合会は、レース鳩の飼育者、またはレース鳩の関心を持つ方々が組織する25名以上の団体で、年の作出羽数が500羽以上あることが条件。連合会は全国各地にあり、現在は約1万人の会員数が、レース鳩の飼育・調教とレースを楽しんでいます。当協会では随時、連合会員、賛助会員の入会を募集しております。

《連合会の構成》

発足年は昭和。最大連合会員数は昭和60年当時で30名。

川崎連合会の皆さん

《地形・帰還コースの特色》

当連合会は、神奈川県川崎市を中心に会員が在住しており、北コースでレースを行っています。また、当連合会のレース鳩は、連盟内でも海岸線のコースを通って帰還していると思われます。

《強豪鳩舎と飛び筋》

当連合会には、昨年の日本優秀鳩舎賞全国10位をはじめ、同賞ベストテンを計7回獲得している石川誠二鳩舎、16年日本エースピジョン賞全国7位の李 根浩鳩舎などをはじめ、連盟内でも強豪といわれる鳩舎がたくさんいます。
飛び筋としては、鹿島鳩舎の「ミスターシービー系」、親松鳩舎の「親広系」、石渡鳩舎の「マドンナ系」、石川鳩舎の「グレート系」などが挙げられます。

《歴史と特徴》

当連合会のモットーは、「上昇、川崎連合会!」。

《地元のお国自慢》

当地には、厄除けで有名な「平間寺(川崎大師)」(注1)や「京浜工業地帯」(注2)、東京湾を横断する高速道路の「東京湾アクアライン」(注3)といった名所、観光スポットがあります。
名物としては、「くずもち」(注4)が有名。また市内には、焼き肉店が多いことでも知られています。

 

注1=「平間寺(へいけんじ)」は、神奈川県川崎市川崎区にある、真言宗智山派の大本山です。1128年(大治3年)に建立され、川崎大師(かわさきだいし)という通称で有名です。いわれは、開基である平間兼乗が海中へ網を投げ入れたところ、弘法大師の木像を引き揚げ、その木像を洗い清め、花を捧げて供養していたことがはじまり。やがて、近くに小堂を構え、諸国遊化の途中に訪れた高野山の尊賢上人が、弘法大師の木像に纏わる話を聞き、兼乗と力をあわせ、平間寺を建立したそうです。同寺は厄除けで有名。毎年の正月には初詣の参拝客で大変な賑わいとなります。
注2=「京浜工業地帯(けいひんこうぎょうちたい)」は、東京都大田区、神奈川県川崎市、 横浜市を中心に、東京都、神奈川県、埼玉県に広がる工業地帯。かつては名の通り、東京から横浜までの東京湾西岸、京浜運河に広がる埋め立て工業地帯でしたが、次第に範囲が東海道沿いの藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市や、内陸の相模原市・さいたま市・川口市・八王子市・立川市にまで拡大していきました。三大工業地帯のひとつで、太平洋ベルトの中核であり、日本有数の工業地帯となっています。
注3=「東京湾アクアライン」は、神奈川県川崎市から東京湾を横断して千葉県木更津市までいたる高速道路。東京湾の中央部を、神奈川県側の川崎市から千葉県側の木更津市までをほぼ一直線に結んで横断する自動車専用道路の有料道路の名称で、川崎浮島ジャンクションから木更津金田インターチェンジ間が同名称で呼ばれます。
注4=「くず餅」は、川崎大師の名物として江戸後期から作られており、その淡泊な風味と独特の食感は、現代でも人気が高い和菓子です。由来は、万葉集の時代にさかのぼり、山野に自生する葛の根から葛粉が作られ、これをこねて餅にして食したと考えられています。江戸後期になると、主として小麦粉を原料として、より良い味が製造されるようになり、これが江戸っ子に好評を博するようになりました。江戸の近郊である川崎とその付近は、古来より麦の産地であったことから、この地において「くず餅」が広まったようです。

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