連合会便り「仙台南部連合会」(宮城地区連盟)
《連合会の構成》
発足年は昭和46年。最大連合会員数は、平成6年で104名。現在の会員数は48名で、連盟の中でも、会員数の多い連合会となっています。会員の年齢構成は40代から70代まで、平均年齢65歳です。
《地形・帰還コースの特色》
当連合会は、宮城県仙台市の南部(若林区、太白区)及び名取市までの10キロ圏内に位置しています。レースは西コースで行われ、最短が福島県四倉を放鳩地にした100K、最長が西鹿児島かららの1200Kで弓なりの日本列島の中でも、厳しいレース展開を強いられる地域だと感じます(図1)。秋レースは西高東低冬型に近い西や北からの向い風となり、分速1100メートル~1200メートルになることが多いです。
《強豪と飛び筋》
優勝鳩舎の血統構成をみると、長年に渡り地元に根差した系統に加え、ヨーロッパのスピード系をクロスしたトリが成績を上げています。一昨年(2016年)には、連合会の最優秀鳩舎が作出した鳩が、伊賀連合会対抗300Kで全国優勝を獲得しました。
《歴史と特徴》
当連合会は、今年で55周年を迎え、過去の連盟における総合優勝は49回、特に桜花賞900Kでの総合優勝は12回と、長距離での活躍が目立ちます。また毎年、レース後には表紙をカラー刷りした成績表を発行。その年の最優秀鳩が表紙を飾り、会員達は皆、表紙に自分の鳩が掲載されることを意識しながら、優勝を目指し、日々の飼育管理に励んでいます。
《地元のお国自慢》
先年、仙台の戦国武将として有名な伊達政宗公の生誕450年を迎え、5月開催の「青葉まつり」や8月開催の「七夕まつり」(注1)も、大いに盛り上がりました。また名物には「牛タン」、「笹かまぼこ」があり、最近は「冷やし中華」の発祥の地としても注目されています。
《追記》
2011年の東日本大震災において、当連合会員も被災しました。その節には全国及び海外からも温かい支援を頂き、ありがとうございました。誌面をお借りしてお礼申し上げます。