「2025年度 伊賀国際チャンピオン1000K」開催!

国際委託鳩舎レースでは、当協会が運営する2つの鳩舎(八郷鳩舎=茨城県石岡市、伊賀鳩舎=三重県伊賀市)にて、全国の会員の方から委託されたレース鳩のヒナを育てて(飼育・調教・訓練)、複数回の鳩レースを行っています。鳩の帰還コースは、八郷鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離900Kキロで北海道汐見から茨城県まで)、伊賀鳩舎が秋と春に北コースで6レース(最長距離600キロで秋田県小砂川から三重県まで/併催2レース)を実施しています。元来、鳩レースを行うのは、費用と手間のかかるもの。それを「ヒナの段階まででレースを楽しめる」という手軽さもあって、現在では毎年1万羽近くの応募があり、ヒナ鳩を預けるために抽選を行わなければならないほど、人気を博しています。

2025年度 伊賀国際委託鳩舎シリーズの最終戦「伊賀国際チャンピオン1000K」が、4月30日(水)に開催されました。

さて今回は、国際委託鳩舎史上初のチャレンジとなる1000キロ超えのレースとなります。前レースの「伊賀オリエンタルカップ700K」が、4月9日に開催されてから、約3週間のインターバルです。レーサー達は、最終、そして最大の難関であるこのレースに挑みます。

放鳩地は、北海道余市町、放鳩時間は午前11時50分、参加4羽、実距離は1010.065メートルです。今シーズン最終レース、初の1000キロ超えチャンピオンレーサーは現れるでしょうか。

 
持ち寄りの様子
 
給餌の様子

レーサーたちは、4月28日の午前7時頃に現地へ到着。給水・給餌は、放鳩までに3回。

午後12時の天気図は、以下の通り。

4/30午後12時の天気図

さて、トップ帰還は当日は打刻なし。翌日以降も帰還は見られずに、残念ながら記録範囲内の帰還はありませんでした。今レースでは、レーサーの帰還はもうないものと諦めていたレースから17日目。なんと1000キロの道のりを飛びきった勇敢なレーサーが帰還!出雲連合会委託の「24VB00825」でした。そして、引き続き29日目にも2羽目が!山口周明鳩舎(下総中央)が委託した「24LB01832」が帰還しました。2羽とも後日帰還とはなりましたが、初の1000キロ超えの委託鳩舎レースで、見事に帰還を見ることができました。この結果は、来年度に向けて期待できますね。

今年度もスタッフの方々、大変お疲れさまでした。

これにて2025年度の伊賀国際鳩舎シリーズは、全て終了。また来シーズンのレースを楽しみにしています!

伊賀国際チャンピオン1000K 序列

※記録範囲内帰還なし

順位 鳩舎名 鳩番号 記録時間 分速 所属
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           

17日目帰還鳩の血統

“ヤマネット天空神伊賀国際CHファイナル”
24VB00825 BC 山根隆志鳩舎作出 出雲連合会委託
*秋200K130位、春200K12位、300K31位、400K29位、500K15位、700K後日

祖父
“ヤマネット平成天神GP” 17VB00140 BC 山根隆志 作翔
19年中国ブロック連盟GP700K当日総合優勝
直仔/地区N総合11位 孫/地区N総合7位2羽・8位他
18年地区N600K総合優勝、NPO会長賞西部地区優勝×                   会長賞全姉妹の娘
 
祖母
 
祖父
“ヤマネット令和空神GP” 18VB02320 BCW 山根隆志 作翔
19年中国ブロック連盟GP700K当日総合2位
直仔・孫同上
17年地区N総合9位、GP総合3位の全姉弟×17年地区N総合10位、GP総合7位、地区N総合20位
 
祖母
 

29日目帰還鳩の血統

“空挺団32号”
24LB01832 BC 山口習明鳩舎(下総中央) 作出・委託
*秋200K36位、春200K44位、300K優勝、400K16位

 
祖父
22HA14468 BC 飛田輝明 作 “マリンCHナイン”
20HA14683 BC 飛田 作翔
21年東日本CH5,981羽中総合9位
祖母
“マリンGNプリンセス”
18HA17389 BC 飛田 作翔
21年東日本稚内GN2,772羽中総合4位
200K4,303羽中総合4位×14年東日本稚内GN総合4位の全兄弟
祖父
19-080464 BCW 山口習明 作
兄弟/21年伊賀国際親善400K優勝
両親共にナチュラルブリーディングステーション作
ファンダイクの“ランボー”、“カニバール”各近親
 
祖母
 

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