2025年度 「八郷オリエンタルカップ700K」開催!

国際委託鳩舎レースでは、当協会が運営する2つの鳩舎(八郷鳩舎=茨城県石岡市、伊賀鳩舎=三重県伊賀市)にて、全国の会員の方から委託されたレース鳩のヒナを育てて(飼育・調教・訓練)、複数回の鳩レースを行っています。鳩の帰還コースは、八郷鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離900Kキロで北海道汐見から茨城県まで)、伊賀鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離1000キロで北海道余市から三重県まで/併催2レース)を実施しています。元来、鳩レースを行うのは、費用と手間のかかるもの。それを「ヒナの段階まででレースを楽しめる」という手軽さもあって、現在では毎年1万羽近くの応募があり、ヒナ鳩を預けるために抽選を行わなければならないほど、人気を博しています。

2025年度 八郷国際委託鳩舎レースも、ついにラスト2レース。4月5日(土)に「八郷オリエンタルカップ700K」が開催されました。

同レースは、北海道からの放鳩となり、津軽海峡を越えるレースとなります。いわゆる“海越えレース”で、委託鳩達にとって初めて海上を飛ぶことになります。海上では風が舞ったり、強風が吹くこともあり、方向判定の指標となるであろう建物もないため、レーサー達にとって、厳しい状況となります。

 
持ち寄りの様子
 
 

給餌の様子

今レースは、前回の「八郷国際親善鳩レース大会500K」からインターバルは25日。放鳩地の北海道白老より午前5時50分に放鳩。実距離712.912キロを翔破すべく、参加443羽は、いざ茨城県八郷を目指しました。

4/5午前9時の天気図

トップレーサーが八郷上空に現れたのは、午後3時25分頃。記録時刻午後3時26分32秒9で、賛助会員吉田 弘鳩舎が委託した「24DA15691」が栄冠を獲得しました。第2位は、一関連合会の菊地照美鳩舎が委託した「24OA03007」、第3位には大館連合会の佐藤篤志鳩舎が委託した「24BB04507」が入賞しています。その他の上位入賞は下記の通り。

結果、当日帰還は192羽。記録範囲内の4日目までに14羽、5日目に3羽が帰還し、計209羽の帰還が見られました。

次回はいよいよ、八郷国際委託鳩舎の最終レース「国際チャンピオンレース900K」になります。レーサー達の最後の踏ん張りを期待したいですね!

八郷オリエンタルカップ700K ベストテン序列

順位 鳩舎名 鳩番号 記録時間 分速 所属
1位 吉田  弘 24DA15691 15:26:32.9 1236.513 賛助会員
2位 菊地 照美 24OA03007 15:26:35.0 1236.442 一関
3位 佐藤 篤志 24BB04507 15:26:35.8 1236.406 大館
4位 押野  正 24DA07337 15:26:37.3 1236.335 賛助会員
5位 杉岡 誠三 24XA04477 15:32:59.2 1222.833 京都雅
6位 並木 茂雄 24HF07825 15:34:19.9 1220.044 関東南部
7位 遠坂 峰子 24JA01310 15:36:00.4 1216.540 群馬中央北
8位 谷口 英司 24XA02203 15:44:19.3 1199.516 京都雅
9位 武田 孝幸 24LC09628 15:45:02.3 1198.070 松戸東部
10位 的田 楽人 24SB00797 15:45:02.5 1198.070 三重第三

優勝鳩の血統

※しばらくお待ちください。

 
祖父
   
祖母
 
祖父
   
祖母
 
2位「24OA03007」
3位「24BB04507」
帰還後のレーサー達

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