替え歌でレース鳩の帰還をアシスト?

このコーナーでは、レース鳩や当協会に関する、会員の皆様から寄せられた事柄やマスメディアで紹介された事柄など、様々な情報をご提供します。

関東三大長距離レースの最遠距離地帯といえば、静岡方面。関東のほとんどの地域が東日本チャンピオンレースで900K~1000K、東日本稚内グランドナショナルレースで1000K~1100Kのところ、同地域はチャンピオンレースで1100K、グランドナショナルレースに至っては1200Kという、国内でも最長距離レースに挑戦しています。
さて今年、令和となって初めての超長距離レースに、同地域からは両レース併せて16羽が参加しました。持ち寄り日は5月6日。午前4時から始まった持ち寄りでは、レーサーたち、飼育者たちともにピリピリとした空気が流れます。
当日、静岡連盟の横地光彦連盟長、野澤義徳競翔委員長が同連盟の参加鳩を連れてきており、参加者の皆さんと親睦と健闘を誓い合っていました。ちなみに野澤委員長は17年の東日本稚内グランドナショナルレースにおいて、同レース史上初となる最遠距離地帯からの総合優勝を獲得しています。
いざコンテナへの積み込みが終わり、記念写真を撮り終えたその時、野澤委員長の音頭で、とある替え歌の合唱が始まったそうです。

―帰って来いよ(詞:野澤義徳)―
1. きっと帰って来るんだと 愛鷹山で手を振れば
あの子(鳩)は小さくうなずいた
茜の空で誓ったことを 道北旅で忘れたか
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
2. 白いミカンの花陰で 遊んだ頃が懐かしい
訓練・舎外と楽しんだ
富士山めがけて帰って来いと 飼い主今日も独り言
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ

そう、1980年代に大ヒットした演歌歌手・松村和子さんのデビュー曲「帰ってこいよ」の替え歌です。替え歌の合唱の効果があったのか、毎年非常に厳しい帰還率となるこの超長距離レースで、今年は東日本チャンピオンレースで2羽、東日本稚内グランドナショナルレースで1羽と、好成績を収められたそうです。超長距離レースからの帰還を半ば諦めかけていた同地域の会員さんたちも、帰還鳩たちの飼い主である、佐野幹夫鳩舎(静岡東・富士宮連合会/東日本稚内GN総合172位)、市原章弘鳩舎(静岡東・富士宮/東日本CH総合420位)、深澤昌樹鳩舎(静岡東・富嶽/東日本CH総合451位)のお三方から元気をもらい、「来年こそは自分の番だ!」と気炎を上げておられるとか。
厳しい挑戦であることは間違いありませんが、同地域の皆さんにはこれからも頑張ってチャレンジを続けて欲しいものですね。(資料提供/静岡地区連盟)

持ち寄り当日の記念撮影
替え歌の大合唱!

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