「2017年度 八郷国際親善鳩レース大会500K」開催!

国際委託鳩舎レースでは、当協会が運営する2つの鳩舎(八郷鳩舎=茨城県石岡市、伊賀鳩舎=三重県伊賀市)にて、全国の会員の方から委託されたレース鳩のヒナを育てて(飼育・調教・訓練)、複数回の鳩レースを行っています。鳩の帰還コースは、八郷鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離900Kキロで北海道汐見から茨城県まで)、伊賀鳩舎が秋に西コースで6レース(最長距離500キロで山口県下関から三重県まで/併催2レース)を実施しています。元来、鳩レースを行うのは、費用と手間のかかるもの。それを「ヒナの段階まででレースを楽しめる」という手軽さもあって、現在では毎年1万羽近くの応募があり、ヒナ鳩を預けるために抽選を行わなければならないほど、人気を博しています。

春の息吹が感じられるこの季節、いよいよ八郷国際委託鳩舎もメインレースに突入します。

茨城県石岡市にある八郷鳩舎では、すでに本年度レースとして、昨秋に「オータムカップ200K」(11/29福島県南相馬市から放鳩、参加1,770羽)、今春は「国際サクセス200K」(2/15福島県相馬市から放鳩、参加1,224羽)、「国際ウィナー300K」(2/22宮城県大崎市から放鳩、参加1,151羽)、「国際ダービー400K」(3/5岩手県盛岡市から放鳩、参加700羽)の計4レースが行われました。レーサー達は、100~200キロずつ徐々に距離を伸ばしたレースで鍛えられていき、5月開催の北海道から放たれる「国際チャンピオン900K」を目指します。

先日の3月19日、400キロレースの次のステップである「国際親善鳩レース大会500K」が開催されました。八郷鳩舎ではこの500キロ、次の700キロ、そして最終の900キロが、メイン3レースとして認知されています。レース鳩は、帰還途中に失踪することが多く、ここまで残ってレース参加するだけでも大変なこと。参加した444羽は、レース鳩として高い能力を備えているといえます。すなわちレース鳩は、人間でいうところのスポーツ選手と同じ!鳥類のアスリートということですね。

ちなみに、この「国際親善鳩レース大会」の第1回大会は、昭和28年に開催!東京都上野の「松坂屋デパート」屋上で実施されています。これまでに半世紀以上の歴史を持ち、昭和62年の第35回大会にはイギリスのエリザベスII世女王陛下やベルギーのボードワン国王陛下の愛鳩も参加されるなど、歴史と権威のある大会です。

さて今回の同レースは、青森県本八戸から午前6時30分に放鳩されました。

帰還コース途中の宮城県仙台市付近にて、レーサー達にとって良い追い風が吹いたようで、優勝鳩の記録時刻は12時9分50秒。約5時間40分で500キロの道のりを翔破しています。

鳩レースでは、距離と放鳩地から鳩舎までの飛翔時間を計算し、各レーサー達の1分間の速度を出して、優劣を競います。今回の優勝分速は1447m。陸上競技と同じく距離が延びれば延びるほど、また障害物競走と同じく帰るコースの地形が複雑なほど、そして向い風が吹くなど天候が悪く変化するほど、鳩が帰るスピードは遅くなります。通常、分速1100mから1200mの時に好レースが多く、今レースは、なかなかの高分速であったといえます。

大空を飛翔するレーサー達
次々と“我が家”へ帰還

今回、優勝の栄冠に輝いたのは、賛助会員の元部吉秀鳩舎が委託した「16DA02247」。一昨年の「15年度 八郷国際ダービー400K」でも、優勝していらっしゃいます。八郷のメインレースでの2度目の優勝、本当におめでとうございました。また今レースは、当日帰りが245羽(※日没までが当日帰還とされます)。記録範囲内に計313羽(※レース距離によって記録が認定される日数が変わります。500キロは放鳩翌日まで)が帰還し、約7割のレーサー達が鳩舎へ帰ってきました。

次回は約半月後、いよいよ北海道からの放鳩。レーサー達にとって、初の海越えとなる「オリエンタルカップ700K」です。結果を今から楽しみに待ちましょう!

八郷国際親善鳩レース大会500K ベストテン序列

順位 鳩舎名 鳩番号 記録時刻 分速 所属
1位 元部吉秀 16DA02247 12:09:50.3 1447.433 賛助会員
2位 今村勝己 16DA10659 12:24:38.8 1387.027 賛助会員
3位 岩崎道弘 16OX12382 12:26:25.8 1380.087 福島北部
4位 大谷賢一 16JB00345 12:26:26.3 1380.022 埼玉上尾
5位 山口習明 16LH03220 12:26:27.3 1379.958 下総中央
6位 飯島安二 16ET02149 12:26:29.3 1379.829 鎌倉
7位 大澤 進 16NA00651 12:26:29.8 1379.829 横浜
8位 背黒政文 16HR03829 12:26:32.8 1379.635 石岡中央
9位 新井康夫 16DA05545 12:29:04.8 1369.902 賛助会員
10位 笹目想三 16HA11901 12:29:23.3 1368.694 常陸小川

優勝鳩の血統

16DA02247 B 元部吉秀鳩舎 作出・委託 (賛助会員)

祖父
13KA28074 B 中島雅春 作翔
13年秋200K~400K
14年春200K~700K、1000K埼玉連盟1,297羽中127位
B04-1020500 B P.Pフィリッペン 作
“ベン”(9回優勝)の直仔
全兄/“フローリーベン”(05年ブールジュN11位)
直仔/10年埼玉オープン200K15,312羽中12位
祖母
09KA52777 B 中島 作翔
09年秋400K6連合会2,243羽中優勝
祖父
B13-4043204 B P&Oデズメット 作
“バルセロナ・キング”(98年バルセロナIN優勝)のライン
直仔/16年八郷サクセス200K7位
“ヤング・フィリッポI” B08-4275300
“フィリッポ”(09年KBDB超長距離NエースP5位)の直仔
祖母
“リサ” B07-4025242
“ド・5000”(ブリーブN20,310羽中5位)の娘
優勝鳩「16DA02247」の帰還直後。羽根も傷ついておらず、状態は良好!
この日は、鶴岡英男常任理事(八郷担当・写真左)、香取邦俊理事(八郷担当・写真右)の他、竹井芳明 当協会会長(写真中央)もレース視察に訪れていました。写真はベスト3鳩を掴む三氏。

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