「2020年度 八郷国際サクセス200K」開催!

国際委託鳩舎レースでは、当協会が運営する2つの鳩舎(八郷鳩舎=茨城県石岡市、伊賀鳩舎=三重県伊賀市)にて、全国の会員の方から委託されたレース鳩のヒナを育てて(飼育・調教・訓練)、複数回の鳩レースを行っています。鳩の帰還コースは、八郷鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離900Kキロで北海道汐見から茨城県まで)、伊賀鳩舎が秋と春に北コースで6レース(最長距離600キロで秋田県小砂川から三重県まで/併催2レース)を実施しています。元来、鳩レースを行うのは、費用と手間のかかるもの。それを「ヒナの段階まででレースを楽しめる」という手軽さもあって、現在では毎年1万羽近くの応募があり、ヒナ鳩を預けるために抽選を行わなければならないほど、人気を博しています。

2020年度の八郷国際委託鳩舎シリーズ、春季レースの初戦である「八郷国際サクセス200K」が、2月12日(水)に開催されました。

放鳩地の福島県南相馬市原町から放鳩時間は午前7時30分、参加2124羽が八郷の空へ向け、一斉に飛び立ちました。同じ放鳩地である昨年11月の秋季プレレース「オータムカップ200K」は、当日帰還で9割超という好帰還率でしたが、果たして今回はいかに。

第一陣が八郷に姿を現したのは、放鳩から約2時間が経ったの午前9時頃。短距離レースの醍醐味は、トップ帰還の集団が上空を旋回する間に、第2陣、第3陣の帰還鳩が合流し、数百羽のレーサー達が空を舞う姿。毎回、圧巻の光景が繰り広げられます。

八郷の上空を舞うレーサー達

短距離レースでは多くのレーサー達が、一斉に入舎口へ飛び込むため、順位はコンマ差となることも多く、優勝するには運も必要となります。今レースではトップと2位の差が約1.5秒、2位と3位の差が約2秒と、非常に僅差での入舎が勝敗を分ける結果となりました。

次々と入舎口へ向かうレーサー達

激戦の結果、優勝の栄冠を手にしたのは、長峯みゆき鳩舎委託(石岡中央)の「19HR00895」。記録時刻は午前9時46分25秒、優勝分速1263.137mでした。また、第2位は及川 茂鳩舎委託(新日本)の「19MM02628」、第3位が西田 満鳩舎委託(三陸)の「19OK16205」となっています。上位入賞の皆さん、誠におめでとうございました。

同レースの結果は、記録範囲内の当日日没までに1922羽が帰還。秋季のオータムカップと同じく、帰還率9割を超える好レースとなりました。

さて、次戦は「国際ウィナー300K」。レーサー達のさらなる奮闘を期待しましょう。

八郷国際サクセス200K ベストテン序列

順位 鳩舎名 鳩番号 記録時間 分速 所属
1位 長峯みゆき 19HR00895 09:46:25.0 1263.137 石岡中央
2位 及川  茂 19MM02628 09:46:26.5 1262.983 新日本
3位 西田  満 19OK16205 09:46:28.5 1262.675 三陸
4位 竹石 和也 19DA00903 09:46:49.5 1259.445 賛助会員
5位 都丸  斉 19PH05982 09:47:02.5 1257.453 浅間
6位 柳田 茂夫 19HT05930 09:47:02.8 1257.453 宇都宮中央
7位 新津 光昭 19DA02516 09:47:04.0 1257.147 賛助会員
8位 浅野 良介 19HS02622 09:47:04.0 1257.147 稲敷中央
9位 天野  茂 19DA05181 09:47:04.5 1257.147 賛助会員
10位 小沼 朱里 19DA07928 09:47:04.5 1257.147 賛助会員

〈優勝鳩の血統〉

19HR00895 DC 長峯 博鳩舎 作出 長峯みゆき鳩舎 委託(石岡中央)
* オータムカップ200K58位

 
祖父
06HA08035 BC 長峯 博 作 04KA00143 BC 天野哲夫作・委託
日本グランプリ16位 
高松宮杯優勝×オルレアン18位
祖母
05HA01555 BC 長峯 作・委託
オリエンタルカップ9位 
兄弟/ウィナー優勝
“ジゴロ”直仔×クリンチェ系
祖父
18HR03761 B 長峯 博 作 12-074502 BC 長峯 作 中島郁雄 委託
つくば国際300K11位、700K29位
兄弟/つくば国際700K6位
(“ジゴロ”直仔×クリンチェ系)×デルバール系
祖母
14HR01093 B 長峯 作・委託
400K10位、900K47位
オリエンタルC9位の直仔×新井クリンチェ系
帰還後のレーサー達

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