「2023年度 八郷国際親善鳩レース大会500K」開催!

国際委託鳩舎レースでは、当協会が運営する2つの鳩舎(八郷鳩舎=茨城県石岡市、伊賀鳩舎=三重県伊賀市)にて、全国の会員の方から委託されたレース鳩のヒナを育てて(飼育・調教・訓練)、複数回の鳩レースを行っています。鳩の帰還コースは、八郷鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離900Kキロで北海道汐見から茨城県まで)、伊賀鳩舎が秋と春に北コースで6レース(最長距離600キロで秋田県小砂川から三重県まで/併催2レース)を実施しています。元来、鳩レースを行うのは、費用と手間のかかるもの。それを「ヒナの段階まででレースを楽しめる」という手軽さもあって、現在では毎年1万羽近くの応募があり、ヒナ鳩を預けるために抽選を行わなければならないほど、人気を博しています。

八郷国際委託鳩舎シリーズも後半戦に突入。前回の「国際ダービー400K」から11日のインターバルで、3月11日(土)に、メインレースである「国際親善鳩レース大会500K」が開催されました。

「国際親善鳩レース大会」は、昭和28年に東京都上野の「松坂屋デパート」屋上にて、第1回目が開催されています。同レースは半世紀以上の歴史を持ち、昭和62年の第35回大会には、イギリスのエリザベスII世女王陛下やベルギーのボードワン国王陛下の愛鳩も参加されるなど、委託鳩舎レースの中でも、特に歴史と権威のあるレースとなっています。

第35回大会の記事 

なお、持ち寄りは3月9日に行われています。

 
持ち寄りの様子

本年度の「伝統の一戦」は、昨年と同様、青森県三沢から放鳩。実距離は506.074キロ。参加684羽は、午前6時15分に放たれ、八郷の空を目指します。

放鳩地に到着
水を与える
 
給餌の様子
3/11午前9時の天気図

さて、鳩影が八郷上空に姿を現したのは、放鳩から約6時間弱。優勝は山野行雄鳩舎(埼玉久喜)委託の「22KA22726」。記録時間午後11時54分14秒2、分速1491.817メートルでした。また、第2位は丹羽 武鳩舎(賛助会員)委託の「22DA11413」、第3位は土屋 寿鳩舎(海老名)委託の「22DA06127」。上位入賞された皆さん、おめでとうございました。なお、ベストテン入賞のの詳細は、以下の通りです。

 
レーサー達の帰還シーン

結果、記録範囲内の翌日までに528羽が帰還。約8割弱の帰還率となりました。

次はレーサー達にとって、初の海越えレースとなる「オリエンタルカップ700K」。400K、500Kと好調なだけに、期待が持てますね!

八郷国際親善鳩レース大会500K ベストテン序列

順位 鳩舎名 鳩番号 記録時間 分速 所属
1位
山野 行雄
22KA22726
11:54:14.2
1491.817
埼玉久喜
2位
丹羽  武
22DA11413
11:55:02.2
1488.307
賛助会員
3位
土屋  寿
22DA06127
11:55:02.7
1488.307
海老名
4位
夏  明義
22XA12646
11:55:02.7
1488.307
なにわ
5位
長坂 隆志
22KA02828
11:55:15.2
1487.359
埼玉北辰
6位
大沢 芳夫
22MK05727
11:55:25.7
1486.631
多摩東部
7位
赤司 貞夫
22MK05727
11:55:25.7
1486.631
多摩東部
8位
土屋  寿
22DA06129
11:57:04.7
1479.460
海老名
9位
井田 茂明
22DA01309
12:02:49.7
1455.002
賛助会員
10位
大山 邦夫
22DA03708
12:04:00.2
1450.069
賛助会員

優勝鳩の血統

22KA22726  B  山野行雄鳩舎 作出・委託(埼玉久喜)
*ダービー400K36位

 
祖父
21KA33480 PBW 山野行雄 作 20KA01581 BCW 山野 作
兄弟/21年度八郷国際ダービー400K4位
父/“ブリクセム”孫דハリー”孫
祖母
20DA02215 B 若林 登 作
 純G・ファンデナベール
“ブリクセム”、“ウィッテンバイク”各ライン
祖父
20KA01409 BC 山野行雄 作 18DA42588 若林 登 作 
純G・ファンデナベール
“ルディー”娘דトリガーフィンガー”孫
祖母
19KA35333 BC 浅田鳩舎 作
F&J・ファンデヒーデ系×ジノ・クリケ 作“デヴィル・プリンス”の娘
2位鳩「22ÐA11413」
3位鳩「22DA06127」
帰還後のレーサー達

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