「2022年度 八郷国際親善鳩レース大会500K」開催!

国際委託鳩舎レースでは、当協会が運営する2つの鳩舎(八郷鳩舎=茨城県石岡市、伊賀鳩舎=三重県伊賀市)にて、全国の会員の方から委託されたレース鳩のヒナを育てて(飼育・調教・訓練)、複数回の鳩レースを行っています。鳩の帰還コースは、八郷鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離900Kキロで北海道汐見から茨城県まで)、伊賀鳩舎が秋と春に北コースで6レース(最長距離600キロで秋田県小砂川から三重県まで/併催2レース)を実施しています。元来、鳩レースを行うのは、費用と手間のかかるもの。それを「ヒナの段階まででレースを楽しめる」という手軽さもあって、現在では毎年1万羽近くの応募があり、ヒナ鳩を預けるために抽選を行わなければならないほど、人気を博しています。

八郷国際委託鳩舎シリーズも後半戦に突入。前回の「国際ダービー400K」から19日のインターバルを空けて、3月23日(水)に、メインレースである「国際親善鳩レース大会500K」が開催されました。

「国際親善鳩レース大会」は、昭和28年に東京都上野の「松坂屋デパート」屋上にて、第1回目が開催されています。同レースは半世紀以上の歴史を持ち、昭和62年の第35回大会にはイギリスのエリザベスII世女王陛下やベルギーのボードワン国王陛下の愛鳩も参加されるなど、委託鳩舎レースの中でも、特に歴史と権威のあるレースとなっています。

本年度の「伝統の一戦」は、昨年と同様、青森県三沢から放鳩。実距離は506.074キロ。参加485羽は、午前6時20分に放たれ、八郷の空を目指します。

3/23の天気図

さて、鳩影が八郷上空に姿を現したのは、放鳩から約6時間半後。優勝は、小菅 茂鳩舎(ニュー埼玉東部)委託の「21HL08605」。記録時間午後12時51分39秒7、分速1292.159メートルでした。また、第2位は角田文良鳩舎(ニュー埼玉東部)委託の「21HL04461」、第3位は稲森豊実鳩舎(賛助会員)委託の「21DA04841」。上位入賞された皆さん、おめでとうございました。なお、ベストテン入賞のの詳細は、以下の通りです。

 
レーサー達の帰還シーン

結果は、翌日までの記録範囲内帰還が288羽となり、約6割の帰還率となりました。次はレーサー達にとって、初の海越えレースとなる「オリエンタルカップ700K」。奮闘を期待しましょう。

八郷国際親善鳩レース大会500K ベストテン序列

順位 鳩舎名 鳩番号 記録時間 分速 所属
1位
小菅  茂
21HL08605
12:51:39.7
1292.159
ニュー埼玉東部
2位
角田 文良
21HL04461
12:59:28.2
1266.874
ニュー埼玉東部
3位
稲盛 豊実
21DA04841
12:59:29.5
1266.821
賛助会員
4位
浅野 良介
21HS06128
12:59:29.9
1266.821
稲敷中央
5位
髙橋  昇
21KA00923
13:00:11.7
1264.605
埼玉
6位
染谷 清三
21LC05229
13:00:14.5
1264.447
常北
7位
鈴木 千春
21KA01538
13:00:19.9
1264.184
埼玉中央
8位
原  孝夫
21EM00024
13:00:38.5
1263.185
神奈川中央
9位
佐藤  潔
21PA03574
13:02:24.5
1257.639
大静岡
10位
居藤金八郎
21DA18982
13:02:26.2
1257.535
賛助会員

優勝鳩の血統

21HL08605 BCW 小菅 茂鳩舎作出・委託(ニュー埼玉東部)
*秋200K103位、春200K81位、300K496位、400K8位

 
祖父
16HK08172 BC 笠原通孝作 15HK10647 BC 笠原作
純ヤンセン
祖母
13JH03191 B 中島伸治作
兄弟/200K2位、300K2位、400優勝・2位、500K優勝・2位、600優勝・4位他
祖父
17HL05281(18年生) BC 小菅・垂見共同作
18年秋200K3位、300K6位、19年春200K2位、300K20位
NL09-1191446 BC W.ドブレイン作
"オリンピックゼウス”、“カースブール”の各孫
"ジダン”(優勝2回、3回入賞)×"ブーリネケ”
祖母
15KA38777 B UFOロフト作翔
200K1513羽中総合7位
全兄弟/埼玉Rg13691羽中総合優勝、GP総合7位他
2位鳩「21HL04461」
3位鳩「21DA04841」
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