2017年 伊賀便り(9月~)

★10月8日

10月8日、第7回目となる兵庫県三木市からの100キロ訓練を実施しました。放鳩場所は、中国自動車道の吉川インターチェンジ。地元の連合会の方に、見晴らしの良い高台まで案内して頂き、午前7時に放鳩しました。当日の天候は高曇り。放鳩時間を待つと、モヤが掛かる可能性を考え、午前7時に決定しました。

参加は個人委託357羽・連合会委託265羽で、個人委託319羽・連合会委託247羽が帰り、約9割の帰還を見ました。

★9月30日

第6回目となる兵庫県伊丹からの70キロ訓練を、9月30日に実施しました。放鳩団は午前5時20分に放鳩地へ到着し、帰還コースにあたる地域の連合会長と連絡を取りながら、現地とコース上の天候状態を確認。午前6時30分に放鳩しました。

当日は微小粒子状物質(pm2.5)が日本海側に発生していたものの、帰還コース上にはなく、良い気象条件でした。また、今回の放鳩地は航空機の飛行といった点も考慮し、放鳩時刻を決定しています。

★9月25日

9月25日、第5回目となる大阪府吹田市からの60キロ訓練が行われました。放鳩時間は6時30分で、627羽が帰還しています。

 

★9月22日

秋季シーズンに開催される伊賀国際委託鳩舎シリーズでは現在、訓練のまっただ中。本日までに、レーサー達は滋賀県中野から15キロ訓練、京都府宇治田原町から25キロ訓練、京都府田辺から35キロ訓練の3回を約5日間のインターバルを空けて行っています。

関西地域では、中国の大気汚染による微小粒子状物質(pm2.5)や黄砂が頻繁に発生。こちらは、一度発生すると、長く大気中に浮遊するため、霧やモヤよりも晴れるのに時間が掛かり、発生予報も確実とはいえません。そのため、なかなか訓練が予定通りに進まないという苦労がある中、レーサー達を鍛えています。

今回(9月21日)は、第4回目となる大阪府枚方からの50キロ訓練を実施。放鳩時間は午前6時30分で、第一集団は午前7時15分頃に入舎しています。帰還鳩は計630羽(9/22am11:30現在)。9月19日時点での在舎が640羽となっているので、ほとんどのレーサーが戻っています。

 

★9月15日

●「雷銀座」と呼ばれる伊賀市、厳しい自然との闘い

17年度の伊賀国際委託鳩舎レース参加委託鳩の搬入受付は3月1日より始まり、日本全国の委託者から続々と期待のトリが届けられました。搬入期間は5月31日までですが、委託鳩の成長度合を見ながら、5月初旬から随時舎外をスタートさせていました。

ご存じのとおり、伊賀国際委託鳩舎のロケーションは、猛禽類も多く生息している地域だけに、舎外も細心の注意を払わなければなりません。現在、17年度伊賀国際シリーズに向けて、到着台に風向計(写真1・2)を取り付けたり、展望台に遮光ネット(写真3・4)を張るなどして、一層の猛禽類対策を行ってきました。

写真1=猛禽類対策のために取り付けた風向計
 
写真2=竿受けによって風向計が固定できるようになっている
 
写真3=遮光ネットにより山側から展望台が見えないようになっている
 
写真4=遮光ネットは緩めに張ることで目隠し効果が高まる

遮光ネットは、故意に緩めに張ることでより目隠し効果を高めています。そのお蔭もあってか、今シーズンは9月上旬からスタートする訓練を順調に迎えられると思っていました。その矢先のことです。

7月18日、この日も普段通り猛禽類に注意しながら舎外に出していました。委託鳩はいつも通りいくつかの集団に分かれ、遠征する群れもいれば、鳩舎が見える範囲内で飛ぶものも。そんな中、空が急に暗くなり雷が鳴り始めました。雨が降り出すのも時間の問題だと思い、鳩を呼び込もうとした時です。もの凄い音と共に鳩舎周辺に稲光が横に走りました。すると、先程まで周辺を飛んでいた委託鳩の姿が見えなくなってしまったのです。一体何処に行ってしまったのか。

三重県伊賀市は昔から『雷銀座』と呼ばれるほど雷の発生が多い地域です。それだけに、気象庁や中部電力と提携して、詳細な雷情報や雷予測を提供するサービスも行われています。伊賀国際委託鳩舎から7~8キロの場所に鳩舎を構える某会員は、長年鳩レースに楽しんでおられますが、過去に舎外中に発生した雷により多くのレーサーを失った経験があるそうです。ここ数年は雷の発生も少なっていると感じていたそうですが、今年は『雷銀座』の到来かと思うほど、昨年に比べて雷が多いとのことです。

雷には数種類あると言われています。〝則撃雷〟と呼ばれる横に走る雷は、物体に落雷した電流が周囲の物体に再放電する雷です。高い樹木などに落雷した場合、雷電流によって樹木の電位が上昇し、付近の物に向かって再放電するのだといいます。雷による死傷事故のほとんどが側撃雷によるもののようです。今回の場合、森林周辺を飛んでいた委託鳩が装着していたチップリングに向って再放電した可能性が考えられます。少なくとも、委託鳩が稲光の影響を受けたことは間違いないでしょう。ちなみに、この日は全国的に大気の状態が不安定で、あちらこちらで雷雲が発生。東京都内でヒョウが降ったのもこの日でした。

鳩が鳩舎に戻り始めたのは、雷が遠ざかってしばらく経ってからのことです。帰還したのは遠征していたトリだけなのかどうかは定かではありませんが、その後在舎確認できたのは728羽のみでした。

鳩レース界において、日本国内のみならず世界的にも地球温暖化による異常気象は深刻な問題となっています。『レース鳩帰還率賞』を顕彰していただいている山階鳥類研究所にも、この異常気象によって頻繁に発生する雷が鳥類(レース鳩を含む)に与える影響について訊ねてみました。あくまでも渡り鳥の移動や寿命について調査研究を行っている機関であるため、確証ある回答を得ることは出来ませんでしたが、「稲光や落雷によってパニックを起こし、正常な方向判定が出来なくなる可能性は否定できないでしょう」とのことです。

9月上旬からは、10月下旬に予定されている伊賀国際サクセス200Kに向けて、〝自然との戦い〟に打ち勝ったレーサー達の訓練がスタートします(下記訓練日程表・地区参照)。伊賀国際シリーズの最終レース〝金杯〟に1羽でも多く参加できるよう、伊賀国際鳩舎スタッフ一同、一生懸命管理しております。

放鳩予定地 距離 放鳩予定日
中野(滋賀県) 15キロ 9月上旬
宇治田原町(京都府) 25キロ 9月上旬
田辺(京都府) 35キロ 9月中旬
枚方(大阪府) 50キロ 9月中旬
伊丹(兵庫県) 70キロ 9月中旬
三田(兵庫県) 100キロ 10月上旬
福崎(兵庫県) 130キロ 10月上旬
播磨(兵庫県) 150キロ 10月中旬
岡山西大寺 200Kレース 10月15日
広島県平和記念塔 300Kレース 10月29日
宮島SA 400Kレース 11月12日
下関 500Kレース 11月26日

2017年伊賀国際委託鳩舎 訓練&レース日程予定

2017年伊賀国際委託鳩舎 訓練地図

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