八郷国際委託鳩舎設立20周年記念レース「2018年度 八郷国際ダービー400K」開催!

国際委託鳩舎レースでは、当協会が運営する2つの鳩舎(八郷鳩舎=茨城県石岡市、伊賀鳩舎=三重県伊賀市)にて、全国の会員の方から委託されたレース鳩のヒナを育てて(飼育・調教・訓練)、複数回の鳩レースを行っています。鳩の帰還コースは、八郷鳩舎が秋と春に北コースで7レース(最長距離900Kキロで北海道汐見から茨城県まで)、伊賀鳩舎が秋に西コースで6レース(最長距離500キロで山口県下関から三重県まで/併催2レース)を実施しています。元来、鳩レースを行うのは、費用と手間のかかるもの。それを「ヒナの段階まででレースを楽しめる」という手軽さもあって、現在では毎年1万羽近くの応募があり、ヒナ鳩を預けるために抽選を行わなければならないほど、人気を博しています。

八郷国際委託鳩舎シリーズの春季第3戦、「八郷国際ダービー400K」が、3月3日(土)に開催されました。

今年は八郷国際委託鳩舎の設立20周年。同レースが、その記念レースとして位置付けられたため、例年と違い、特別なレースとなっています。インターバルは、前レース「国際ウィナー300K」から一週間。コンディションを整えたレーサー達は、放鳩地・岩手県盛岡市から八郷の空を目指します。

さて3月1日(木)、同レースに向けて持ち寄りが、八郷国際委託鳩舎で行われました。参加登録は478羽。持ち寄りでは、各1羽1羽の鳩の脚環のチップリングを機器に認識させて登録していきます。

 
こちらの機器で登録されます。

その後、コンテナに1羽毎に積み込まれ、持ち寄りは夕刻までに完了。いざ放鳩地の宮城県盛岡市へ向けて出発です!

レーサー達をコンテナに入れていきます。
積み込んだコンテナをフォークリフトを使って車に乗せます。
空になった鳩舎を清掃中

鳩レースでは、レースの距離が延びてくると、放鳩日の前日に現地に入り翌日の朝に放すため、泊まり込みとなります。現地に着いたのは、3月2日の午前中。現地の盛岡市は3月だというのに、まだ雪が舞う白銀の世界が広がっています。見ているだけで、寒さが身に沁みるようですね。

到着後、まずは移動の間、車の上で揺られて疲れているレーサー達に餌と水を与えます。

 
 
給水と給餌
餌をついばむレーサー達

さて、前日の天候とはうって変わり、放鳩当日の朝は快晴。天気予報が的中したようです。ちなみに天候が回復しなかった場合、順延となりますが、これを鳩レースの世界では“日延べ”といいます。放鳩にあたっては、現地はもちろん帰還コース上の天候や風向き、そして帰還地・八郷の天候状況を連携を取りながら確認した上、放鳩時間を決定。今回は午前7時25分に参加478羽が一斉に放たれました。ちなみに同日、北関東栃木地区連盟や東坂東地区連盟の400Kレースも、時間をずらせて同地から放鳩されています。

当日の朝、6時半頃。日の出の様子
午前7時25分、「八郷国際ダービー400K」放鳩!

さて、帰還地である茨城県石岡市周辺の天候は快晴。ただし風向きは南西の逆風となっており、厳しい展開も予測されますが、果たして…。

午後1時前にトップで現れたのは2羽。優勝はコンマ差で決まり、記録時刻12時50分33秒、分速1218.384メートル、栄えある栄冠は町田冨士男鳩舎(桐生)が委託した「17HK08724 BC」の頭上に輝きました。0.02秒差で、惜しくも第2位となったのは、三村健一鳩舎(埼玉)・委託の「17KA17945 BC」。20周年記念レースの優勝争いは、わずかな差の激戦となりました。

優勝鳩の入舎シーン
2位鳩の入舎シーン

その後、断続的に帰還が続き、日の入りまでの当日帰還は246羽。記録範囲内である翌日の帰還は79羽、また3日目以降にも6羽が帰り、計331羽が帰還しています。

 
断続的な帰還が続く

次からは、いよいよ八郷のメイン3レース、最初は「国際親善鳩レース大会」です。レーサー達の奮闘を期待します!

八郷国際ダービー400K ベストテン序列

順位 鳩舎名 鳩番号 記録時刻 分速 所属
1位 町田冨士男 17HK08724 12:50:33 1218.384 桐生
2位 三村 健一 17KA17945 12:50:35 1218.260 埼玉
3位 三谷 達也 17HA08922 12:57:28 1193.039 賛助会員
4位 河井 政行 17KA33947 12:57:33 1192.737 埼玉中央
5位 今野 省子 17BB06601 12:57:35 1192.619 大館
6位 栗原  賢 17JA01184 12:57:43 1192.142 群馬中央
7位 船川 勝信 17KA17805 12:59:14 1186.732 埼玉
8位 永島 正志 17HE06618 12:59:39 1185.253 栃木東部
9位 福田  稔  17DA08403 13:01:30  1178.736  賛助会員
10位 三谷 達也 17HA08912 13:03:20 1172.350 賛助会員

〈優勝鳩の血統〉

17HK08724 BC 丹羽 進鳩舎 作出 町田冨士男鳩舎 委託(桐生)
*オータムカップ200K504位、国際サクセス200K1122位、国際ウィナー300K2位

 
祖父

“ゲーリンクス556号”
14HK05556 B 丹羽 進 作
純ゲーリンクス系
兄弟の仔/200K優勝2羽、300K2位、400K10位、500K3位、700K6位、900K優勝 

“ペンシルゲーリンクス”
B09-6354530 PB B.ゲーリンクス 作
“グラディエートル”直仔דファール009”娘
孫/八郷200K8位、300K総合2位、700K16位、桜花賞900K総合8位

祖母

B12-6314339 BW B.ゲーリンクス 作
異父兄弟/“ブラックレディ―”(アルジェントン2位、ブールジュ9位) 

祖父

14HK05634 BC 丹羽 進 作
兄弟/“丹羽古川号”(300K総合優勝)、“丹羽長万部”(700K優勝)

 

 

“スイングサブロン”
B07-2013328 PB ルイ・ファンデ・エインデ 作
サブロン系
兄弟/“ルイ”(KBDBエースP2位)

祖母

07HK12702 BC 丹羽 作
“丹羽5号”(Rg総合優勝)ד丹羽3号”(優勝4回)

 
2位鳩「17KA17945」
3位鳩「17HA08922」
帰還後のレーサー達

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